Jamはソフトウェアチーム向けのキャプチャツールで、バグ、課題、アイデアを、チームメイトやAIコーディングエージェントが必要とする技術的な文脈とともに記録します。Jamの画面録画ツールはChromiumブラウザの拡張機能、Macのメニューバーアプリ、iOSアプリとして動作し、各キャプチャは共有可能なリンク(「Jam」)となり、動画やスクリーンショットをログ、ネットワークアクティビティ、デバイス情報と並べて保持します。
同社によると、Jamは人とAIエージェントのバグ報告を速くするため2020年に設立され、Ramp、Drata、Perplexity、ElevenLabs、Autodeskなどを、ソフトウェアチームが利用する企業に挙げています。2024年2月の独立系テックメディアの報道は、共同創業者のDani GrantとMohd Irtefaが2020年に会社を立ち上げる前、Cloudflareでプロダクトマネジメントに携わっていたと補足しています。
Chrome ウェブストアでは、2026年10月6日の取得時点で、Jam拡張機能の評価は4.5(評価数293件)、ユーザー数は30万人でした。
要するに、Jamはウェブアプリを開発してChromiumブラウザでテストし、すべてのバグ報告に開発者ログを添付したいチームに向いています。主な制約は、ブラウザの対応範囲、無料プランの短い録画時間、そしてJamを削除しても消去されずアーカイブされる保持ルールです。
Chrome拡張機能は画面録画やスクリーンショット撮影ができ、詳細が記憶に新しいうちにレポートを共有できます。録画モードは単一のブラウザタブ、またはウィンドウ全体やモニター全体に対応し、任意でナレーションを加えられ、完成したキャプチャはリンクにまとめられます。
各Jamには、開発者ログ(コンソールログ、ネットワークリクエスト、エラー、警告)に加え、クリック、ナビゲーションイベント、入力内容などのユーザーイベントが含まれます。エンジニアはJam内で、録画の横にあるDevTools風のパネルでこのデータを確認します。自社サイトでjam.metadata()を呼び出すと、ユーザーID、アプリの状態、機能フラグなどのライブなデバッグデータを、そのサイトから送信される全Jamに追加できます。
Jam AIはキャプチャのタイトル、要約、再現手順を提案し、開発者やエージェントに白紙のチケットではなく出発点を与えます。利用枠はプランによって異なり、「価格」で説明します。
インスタントリプレイはオプトイン方式です。有効にすると、JamはDOMアクティビティを直近2分間ぶんローカルのローリングバッファに保持するため、バグを再現しなくても共有できます。画面動画ではなくDOMセッションリプレイで、HTMLの変更をスナップショットとして記録し、iframe内でレンダリングする仕組みです。
録画リンクは共有可能なURLで、誰でもブラウザ拡張機能、アカウント、ダウンロードなしで画面を録画し、Jamを送信できます。Jamのスニペットを導入したサイトでは、録画リンクのセッション中に自動ぼかしが機密コンテンツをリアルタイムで隠します。Jamは、ぼかされたコンテンツが自社サーバーに届くことはないとしています。
Jamは、Linear、Jira、GitHub、GitLab、Azure DevOpsなどの課題管理ツール、トリアージ用のSlack、ドキュメントやタスク管理用のNotion、Asana、ClickUpに送信できます。また、キャプチャと並べてSentryのバックエンドエラーやFullStoryのセッションを表示できるため、フロントエンドの証拠とバックエンドのエラーを1か所にまとめられます。Webhookは、新しいJamが作成されるたびに、Jamのイベントを自前のHTTPSエンドポイント、Zapierのワークフロー、またはn8nの自動化に送信します。
Jam MCPは、Jamの動画、ユーザーイベント、コンソールログ、エラー、ネットワークリクエストをClaude Code、Cursor、VS Code、Windsurfに読み込むため、エージェントはコピー&ペーストなしでリンクから調査できます。
バグが複数のタブにまたがる、ログインのポップアップが関わる、ブラウザのアドレスバーを映す必要がある場合は、代わりにデスクトップ録画を選んでください。ウィンドウ全体またはモニター全体をキャプチャするためです。
Jam for Macでは、Cmd + Shift + Jを押すか、メニューバーから「Jamを録画」を選ぶと開始できます。続いてツールバーで画面、ウィンドウ、範囲のキャプチャを選べます。カメラはフローティングバブルとして表示され、停止するとトリミング用の下書きエディタが開きます。
文書化された使い方は、顧客、テスター、コーディングエージェントのいずれであれ、バグを目にした人から再現可能なレポートを得ることが中心です。
Jamは自社の動画レコーダーを、プロダクト、エンジニアリング、サポート、QAチーム専用に作られたと説明しています。バグ報告ツールとしては、バグを見つける人と修正する人が別であるチームに向いています。
主にFirefoxやSafariで作業するテスターや、録画を自社のストレージに置く必要がある組織にはあまり向きません。また、利用規約は、サービスの利用を自社または代表する組織の内部目的に限定しています。
Jamはブラウザ、macOS、iOS、ターミナルで動作しますが、拡張機能によるキャプチャはChromiumブラウザに限られます。
Jamの料金はクリエイターシート単位で設定され、料金ページには3つのプランが掲載されています。
| プラン | 表示価格 | 主な利用枠 | 追加機能 |
|---|---|---|---|
| 無料 | $0 | Jam 30件、録画リンク5件、最大5分の録画 | 課題管理ツール連携、MCP、Webhook |
| チーム | クリエイター1人あたり月$14 | Jam無制限、録画リンク150件、最大15分の録画、AI要約200回 | アクセス制御、バックエンドのログ記録 |
| エンタープライズ | 個別見積もり | 録画リンク無制限 | SAML/SSO、監査ログ、ワークスペース分析、データの自動削除、優先サポート |
チームプランはクリエイター1人あたり月$14と表示されていますが、年払いで請求され、14日間の無料トライアルがあります。料金ページには月払いの価格は表示されていません。エンタープライズプランは年払いのみです。
クリエイターシートの上限は無料プランで5、チームプランで50で、閲覧者シートはすべてのプランで無制限です。閲覧者シートは無料ですが、閲覧者がJamの作成、録画リンクの作成、連携先へのJamの送信などを行うと、自動的に有料のクリエイターシートになります。
AIの利用枠は2つの公式ページで説明が異なります。料金表では、AI要約は無料プランで月30回、チームプランで月200回、エンタープライズプランで無制限です。一方、Jam AIのヘルプページは、無料枠を試用30回、チームプランの枠を1人あたり月200回と説明しています。
オープンソースのチームは、Jamの無料利用を申請できます。
最も近い代替ツールは、バグ報告も収集できるウェブサイトフィードバックツールです。エラートラッキングやセッションリプレイのツールは、Jamを置き換えるより併用されがちです。
セキュリティページはアクセス制御をエンタープライズプランの機能として挙げていますが、料金ページとアクセス制御のヘルプページは、この機能をチームおよびエンタープライズのワークスペースで利用できるとしています。
利用規約は、サービスを運営、提供、保護、サポート、改善するため、ユーザーの提出物に関する全世界的、非独占的、永続的、ロイヤリティフリー、サブライセンス可能かつ譲渡可能なライセンスをJamに付与しています。Jamはまた、研究、分析、製品開発、サービス改善のため、提出物の情報を集計または非識別化する場合があります。録画に他人の画像や声が含まれる場合、規約上、適用法が求める同意を得ている責任はユーザーにあります。
拡張機能としては使えません。ブラウザからキャプチャするには、Chrome、Edge、Arc、Brave、OperaなどのChromiumブラウザが必要です。録画リンクの受信者は、デスクトップ版のFirefoxやSafariを使えます。
いいえ。録画リンクは、アカウント、拡張機能、ダウンロードなしで受信者のブラウザで開きます。開発者ログが添付されるのは、ドメインがJamに接続されている場合だけです。
Jamによると、Jam AIはGoogle Geminiで動作し、モデルの学習からオプトアウトされています。また、プライバシーポリシーは、カメラとマイクのコンテンツを機械学習モデルの学習に使わないとしています。ただし規約上、Jamは製品開発のために提出データを集計または非識別化できます。
無料プランは$0で、Jam 30件、録画リンク5件、最大5分の録画に加え、課題管理ツール連携、MCP、Webhookが含まれます。Jam無制限と15分の録画はチームプランから利用できます。