SyncSketchは画像・動画・3Dモデル対応のブラウザベースのアニメーションレビューツールで、アニメーション、ゲーム、VFXのチームが同じフレームに同時に描き込み、コメントするのに使います。キャッチコピーは、セットアップ不要のクラウドでのメディアレビュー、視覚的なクリエイティブフィードバック、リンクひとつで開くリアルタイムセッションをうたっています。
業界メディアは、元PixarのキャラクターTDのBernhard Hauxが創業し2016年に本格ローンチした製品で、静止画から3Dモデルまで何でもブラウザでレビューできると紹介しています。
SyncSketchは2021年11月30日にUnityファミリーに加わったと発表しました。当時の独立系業界報道は、Unityが非公開の金額で同社を買収したと伝えました。買収時、SyncSketchはプラットフォームに依存しない方針を保ち、Unreal Engineなど他のゲームエンジンのサポートも続けるとしていました。
法人面の移行は2023年にさらに進みました。2023年3月10日付で、SyncSketch LLCは規約に基づく契約をUnity Technologies S.F.に譲渡し、請求書の支払先はSyncSketch LLCではなくUnity SFになりました。現在SyncSketchの規約リンクはUnity利用規約にリダイレクトされ、最終更新日は2026年6月30日と表示されています。
SyncSketchの中心は共有レビューセッションです。同期レビューでは、同じレビューやプレイリストの全員が一緒に編集・コメント・描画でき、別のフレームへの移動さえ全参加者に反映されます。
個人にとって同期は任意です。一人で作業したいならLeave Sync(同期から離れる)をクリックしてメモを追加し続けられますが、同期セッションが同じフレームに描き込み中は、メモの衝突を避けるためSyncSketchが単独ユーザーの操作をブロックします。同期セッション外で付けたメモは、他の人が見るのにページの再読み込みが必要な場合があります。
SyncSketchは自社の顧客事例を公開しています。以下の結果は同社が紹介する顧客ストーリーで、独立した測定ではありませんが、ツールがどんな制作上の課題を狙っているかがわかります。
SyncSketchはゲーム、アニメーション、VFXのプロフェッショナル向けを打ち出しています。もともとはVFXやアニメーション業界出身者が、腕を磨きたい個人アーティストや学生のために作った無料ツールで、有料プランは後からスタジオや大学向けに追加されました。
一方、ネイティブのデスクトップ・タブレットアプリを求めるチーム、無料プランを商用に使う必要がある人、レビュー用マスターをツール内で2K超で再生する必要がある制作にはあまり向きません。
SyncSketchはブラウザで動作し、ネイティブのデスクトップ・モバイルアプリはありません。同社によると、ネイティブアプリがあってもウェブアプリの需要はなくならないため、ブラウザで優れた体験を届けることにリソースを集中すると決めたそうです。スタンドアロンのプレーヤーは予定になく、オンプレミスのホスティング相談は同社の情報セキュリティ窓口が受け付けます。
SyncSketchの料金はユーザー1人あたりの月額で、無料のLightと3つの有料プランがあります。料金ページは初期表示が年払いで、月払いの列はサイトの価格データと、Indieについてはヘルプセンターの記事からも取っています。
| プラン | 年払い | 月払い | ユーザー | ストレージ | アップロード |
|---|---|---|---|---|---|
| Light | 無料 | 無料 | 5席 | 1 GB | 月2 GB |
| Indie | $9 | $12 | 最大15人 | 50 GB | 月100 GB |
| Team | $19 | $25 | 上限なし | 50 GB、追加購入可 | 上限なし |
| Enterprise | $36 | $48 | 上限なし | 50 GB、追加購入可 | 上限なし |
料金ページは月払いと年払いを用意し、年払いなら最大25%節約できるとしています。価格データでは月払いがIndie $12、Team $25、Enterprise $48、年払いがそれぞれ$9、$19、$36です。Indieは月払いで1席あたり月$12、年払いで$9とも記載され、現在はすべてのロールが席数に数えられます。
サブスクリプションはワークスペースごとに1つです。招待されたプロジェクトメンバーにはSyncSketchのログインが必要ですが、自分の有料サブスクリプションは不要で、オーナーがワークスペースの席を購入します。席数やストレージの変更はすぐに反映され、日割りで請求またはクレジットされます。
すべての有料プランは14日間無料で試せ、トライアル終了までは課金されません。主要クレジットカードはすべて使え、年間のEnterpriseサブスクリプションは銀行振込用の請求書払いにできますが、月払いとEnterprise以外の購入はカード払いが必要です。オーナーは月払い・年払いのプランをいつでも解約でき、解約で自動更新が止まり、請求期間の終わりまで利用できます。
学校、大学、非営利団体は25%割引を受けられ、ユーザー・プロジェクト無制限などの特典も付きます。以前のEducation Plusプランは新規受付を終了しましたが、既存のEducation Plusアカウントはサブスクリプションを維持できます。規約リンクが現在Unityの規約を指すため、Unityは事前通知のうえ次回更新日から価格(更新価格を含む)を変更する権利を留保しています。
主な代替ツールは非同期のレビュープラットフォームとライブストリーミングセッションに分かれ、チームに必要なのが3Dアセットへの描き込みかライブの高忠実度再生かで選択が変わります。
両者と比べたSyncSketchの特徴は、3Dモデルビューア、MayaおよびFlow Production Trackingとの連携、非商用向けの無料プランです。
多要素認証(MFA)の記載は一致していません。MFAの記事では、すべてのユーザーがプロフィールで有効にでき、Team、Enterprise、Education Plusの管理者が強制できると説明しています。一方、セキュリティ概要では、MFAはEnterpriseまたはEducation Plusプロジェクトのメンバーが利用できるとしています。今回確認したページでは、ヘルプセンターもプライバシーハブも、アップロードしたメディアがモデルの学習に使われるかに触れていません。
いいえ。Lightプランは非商用利用に限られ、商用プロジェクトには有料プランのいずれかが必要です。
いいえ。招待されたメンバーにはSyncSketchのログインが必要ですが、自分のサブスクリプションは不要で、ワークスペースのオーナーが席を購入します。
ありません。SyncSketchはデスクトップとモバイルのブラウザで動作し、同社はネイティブアプリを作らない選択をしています。
Unityです。SyncSketchは2021年にUnityに加わり、2023年3月以降、顧客との契約はUnity Technologies S.F.が保有しています。
請求期間の終わりまで利用できます。無料プランにとどまるには使用量がLightの1 GBの上限に収まる必要があり、そうでなければ猶予期間の後、無料の上限を超えるデータが削除されます。