Splineは、インタラクティブ3Dシーンと2Dインターフェースを作り、コードを書かずにWeb、iOS、Androidへ公開できるブラウザベースの3Dデザインツールです。1つの製品に、モデリング、マテリアル、ライティング、アニメーション、物理演算を扱う3Dエディターと、インターフェースや動きのあるグラフィック向けの2DキャンバスHanaという2つのエディターを備えます。サービスはデラウェア州法人のSpline, Inc.が所有・運営しています。
Spline 3Dは共同創業者のアレハンドロ・レオンが2020年に立ち上げ、Y Combinatorの2021年バッチに参加しました。2023年7月にはGradient Ventures主導の1,500万ドルのシードラウンドを発表しました。この調達を報じた記事は、SplineをBlenderやCinema 4Dなど既存の定番ツールの競合と位置づけました。
購入判断の多くは2点で決まります。AI機能が有料プランに含まれる月間クレジットを消費すること、Splineの利用規約とプライバシーポリシーがともにユーザーコンテンツのAIモデル学習への使用を定めていることです。
ノーコードのイベントシステムとコードタブは、置き換え合うのではなく併用する設計です。デザイナーはクリック、スクロール、衝突を視覚的につなぎ、開発者はエディターを離れずに同じファイルへHUD、ゲームロジック、データ処理を加えられます。
Hanaはインターフェースや動きのあるグラフィック向けの2Dキャンバスで、ベクターネットワーク、エフェクト、タイポグラフィ、平面ベクターから立ち上げた3Dシェイプを扱えます。インタラクションモデルと公開パイプラインは3Dエディターと共通です。
エージェントはエディター自身のコマンドでシーンを作成・編集するため、その変更はすべて通常のエディター操作として取り消し履歴に残り、共同作業者に同期され、いつでも人が引き継げます。モデルの段階はFastからUltra MaxとAstraまであり、後の2つが最高品質かつ最も高価な選択肢です。別途、強度(effort)設定がMinimalからMaxまであります。段階や強度を上げるほどクレジット消費が増え、モデル選択がプランのコストに直結します。
圧縮レベルを上げると幾何学的な精度や品質が下がることがあり、パフォーマンス設定は忠実度を一部犠牲にして読み込みを速めます。
Splineは、インタラクティブな3Dウェブサイトやブランドビジュアルが役立つ場面を示す顧客事例を複数公開しています。いずれもベンダー公開のケーススタディで、独立に測定された結果ではなく想定されたワークフローを示すものです。
ある第三者レビューサイトで、Splineは2026年10月5日時点で31件の製品レビューに基づき4.6の評価です。同サイトのAI生成によるレビュー要約では、レビュアーの多くは初心者にも扱いやすく十分な機能があると感じる一方、3D未経験者には実際に学習曲線があるという声もあります。31件というサンプルは、確かな品質評価ではなく方向性を示すにとどまります。
Splineの料金はシート単位の月額で、無料プラン、セルフサービス型の3つの有料プラン、カスタムのEnterpriseプランがあります。
| プラン | 年払い(1シート/月) | 月払い(1シート/月) | 主な追加内容 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | $0 | 個人ファイル数に制限、ファイル閲覧者は無制限、Web書き出しに透かし、Spline Libraryを利用可能 |
| Hobby | $12 | $15 | 3D・2Dファイル無制限、動画のアップロード、透かしなしのWeb書き出し、高解像度の画像書き出し |
| Pro | $25 | $30 | フォルダ・プロジェクト無制限、動画書き出し、ファイルあたりのシーン数無制限、Apple・Android向け書き出し |
| Max | $60 | $70 | 週あたりのメディア生成量拡大、より大きな動画のアップロード、MCPツール呼び出し上限の引き上げ |
| Enterprise | カスタム、年払い | 表示なし | 一括請求、チーム単位のプライバシーを備えた複数チーム、SAML SSO、コードとセルフホストの書き出し、ファイルのバージョン履歴 |
含まれるAIクレジットは、Hobbyが月2,000、Proが月3,000、Maxが月10,000で、Enterpriseはカスタムです。3Dエージェント、AI 3D生成、AIテクスチャ、Hanaの生成プロンプトを含むすべてのAI機能が、ワークスペース共有の1つの月間クレジットプールを使います。AI 3D生成は有料機能で、Hobby、Pro、Max付属のクレジットで動きます。
クレジット消費はモデルごとの固定価格ではありません。完成モデル1つで画像プレビューとメッシュの両方にクレジットを使うため、生成1回分より多くかかることがあり、長いエージェント実行は短い実行より多く消費します。各プランの上限は1,000クレジット単位で引き上げられます。料金ページのデフォルトの年払い表示では、Hobbyで最初に追加する月1,000クレジットは年+$48と記載され、月払い時の追加クレジット価格はこの表示に出ていません。
以前のSpline AI Add-onは、AIの利用が各プランに含まれるようになったため単体販売が終了しました。旧来のProfessionalとTeamのサブスクリプションは、機能面では引き続きPro扱いです。
Splineが別途判断しない限り、支払いはすべて返金されません。請求期間内の未使用分の一部返金もありません。解約したサブスクリプションは、現在の請求サイクル終了まで有効です。Splineは年次更新の少なくとも7日前にメールでリマインダーを送ります。
次の3つのツールは、独立したリストや報道でSplineのライバルとして挙げられ、それぞれ異なるニーズに応えます。
| ツール | 概要 | Splineとの主な違い |
|---|---|---|
| Blender | 無料のオープンソース3D制作ソフトウェア | サブスクリプション料金が一切かからない一方、SplineのAIクレジットとアプリの書き出しにはシート単位の有料プランが必要 |
| Vectary | AIを活用したコンセプト、インタラクティブ3Dプレゼンテーション、AR体験向けのオンラインデザインプラットフォーム | 主な出力は3DプレゼンテーションとARで、SplineはさらにApple・Android向けネイティブアプリのビルドを提供 |
| Rive | モバイル、デスクトップ、Web、ゲーム機、テレビ、車両でネイティブに動作するインタラクティブなUI、モーション、ゲーム体験向けのエディター | 実行先がゲーム機、テレビ、車両まで広がり、SplineのWeb、Apple、Android向け出力を超える |
はい、手作業のデザイン向けに$0のプランがあります。ただしWeb書き出しには透かしが入り、機能一覧にAIクレジットは含まれません。AI 3D生成はHobbyプランからの有料機能です。
個人アカウントではコンテンツ学習がデフォルトでオンで、個人設定でオフにできます。2026年10月29日からは改定規約により、Splineはユーザーコンテンツから派生した非識別化データもモデル学習に使えるようになります。
Splineが別途判断しない限り支払いは返金されず、未使用期間も返金されません。アクセスは請求サイクルの終了まで続きます。