Upscaylは、Linux・macOS・Windows向けの無料AI画像拡大ソフトで、低解像度やピクセルの粗い画像を、リモートサーバーではなく自分のグラフィックカードで拡大します。処理にはReal-ESRGANとVulkanアーキテクチャを使うため、速度と互換性はGPUによって変わります。
デスクトップアプリのソースコードはAGPL-3.0ライセンスで公開されており、Upscaylは中身を確認・改変できるオープンソースの画像拡大ソフトです。プロジェクトの制作者としてNayam AmarsheとTGS963が挙げられています。2026年10月5日の取得時点で、メインのソースリポジトリには50.1kのスターが付いていました。
Upscayl Cloudは現在もベータとして案内され、アップスケールのためのオールインワンソリューションと説明されています。Upscaylのサーバーで画像を処理する、有料のクレジット制Webサービスです。無料・オフライン・オープンソースでの利用はデスクトップアプリだけを指し、プラン料金、アップロード上限、データ保持のルールはクラウドサービスに適用されます。
デフォルトのモデルはすべて、ネイティブでは4xの出力しか生成しません。バージョン2.8以降、これらのモデルで1x、2x、3xを選ぶと、Upscaylは4xの画像を計算してから縮小するため、倍率を小さくしても処理が軽くなるわけではありません。
2つの製品は1つのモデルカタログを共有していません。クラウドAPIのモデルIDの大半は、デスクトップアプリのモデルフォルダにはありません。
ビルドは公式ダウンロードページとプロジェクトの最新リリースから入手でき、OSごとに追加の手順が1つずつあります。
upscayl-x.x.x-win.exe ファイルをダウンロードします。upscayl-x.x.x-mac.dmg ファイルをダウンロードします。upscayl-x.x.x-linux.AppImage ファイルをダウンロードします。Upscaylが最も効果を発揮するのは、ピンぼけした画像ではなく、小さい画像、圧縮画像、ピクセルの粗い画像です。
Upscaylは想定ユーザーとしてクリエイター、企業、デザイナー、アーティスト、開発者などを挙げていますが、デスクトップアプリとクラウドサービスでは向いている人が異なります。
向いている人
向いていない人
| プラットフォーム | 公称の最小要件 | インストール方法 |
|---|---|---|
| Windows | Windows 10+ | インストーラー(.exe)またはZIP |
| macOS | macOS 12+ | ディスクイメージ(.dmg)、ZIP、Homebrew cask |
| Linux | Ubuntu 20.04+ | AppImage、DEB、RPM、ZIP、Flatpak、Snap |
| ブラウザ | ブラウザがあるあらゆるデバイス | Upscayl Cloud Webアプリ |
Linuxでは、ほとんどのディストリビューションのソフトウェア一覧にUpscaylがあるはずで、AppImageのほかにRPM(Fedora)、DEB(Debian/Ubuntu系)、ZIP(あらゆるx86 Linux OS)のパッケージも提供されています。macOSでは brew install --cask upscayl でもインストールできます。
コミュニティが提供したWindows・Linux向けの回避策は、Vulkanライブラリをソフトウェアレンダラーに置き換えるものです。macOS向けの同等の方法は知られていません。投稿者によると、Windows 10を動かす2GBメモリのIntel Atom N455でも、遅いながらすべてのモデルが動作しました。これは公式のCPUモードではありません。
Upscayl Cloudはスマートフォン、タブレット、パソコンのブラウザで使え、デスクトップアプリを実行できないデバイス向けのサポートされた手段です。
Upscayl Desktopは完全に無料でオープンソースです。一度ダウンロードすれば、ずっと自分のものです。例外はMac App Store版で、App Storeの規約でライセンスされる有料版です。優先メールサポート、自動アップデート、より多くのモデル(開発中と説明)へのアクセスが加わります。確認した公式サイトのページに価格の表示はなく、無料ビルドは「代替ダウンロード」オプションから引き続き入手できます。
Upscayl Cloudはクレジット単位で販売され、1クレジットで画像1枚をアップスケールできます。
| クラウドプラン | 表示価格(月額、300クレジット) | クレジット | 最大出力 | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| 無料トライアル | $0 | 10クレジット付き | 64 MP | 表示なし |
| Pro | $24.99 | 月300クレジット | 256 MP | 6か月間無制限 |
| Business | 300クレジットでは提供なし | 表示なし | 512 MP | 6か月間無制限 |
| カスタム | 要問い合わせ | 任意の量 | 表示なし | 無制限 |
無料トライアルを使うにはログインしてトライアル申請を記入する必要があります。Proには未使用クレジットの繰り越し、優先サポート、AI画像生成も含まれます。入力の上限はトライアルで8 MP、ProとBusinessで64 MPです。カスタムでは優先メール・チャットサポートが加わります。
料金ページには100〜5,000クレジットの段階、「最大40%オフ!」と書かれた月額・年額の切り替え、別枠の「買い切り」タブがあり、取得したデフォルト表示には300クレジットの月額価格だけが出ていました。買い切りのクレジットは無期限ですが、サブスクリプションのクレジットは毎月繰り越される一方、解約すると請求サイクルの終了時に失効します。
サブスクリプションは、アカウント設定で解約しない限り、各請求サイクルの終了時に自動更新されます。解約や更新後の未使用クレジット、サービスが意図どおり動作した場合の出力品質への不満、プロモーションや無料のクレジットは返金の対象外です。誤って請求された場合や、確認された技術的問題で購入したクレジットを使えなかった場合は、返金を受けられる可能性があります。申請は通常3〜5営業日以内に審査され、返金されるまでの目安は5〜10営業日です。
独立した比較記事でUpscaylと並んで繰り返し挙がるツールは2つあります。有料のプロ向け選択肢であるTopaz Gigapixelと、アニメ調のイラスト向けのwaifu2xです。
| ツール | 費用 | 動作場所 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| Upscayl Desktop | 無料、AGPL-3.0 | Vulkan GPU上でローカル | 一般的な写真とデジタルアート |
| Topaz Gigapixel | 年間請求で$149、または月$19か月$29 | ローカルとクラウドでのレンダリング | 顔の復元を備えたプロ向けアップスケール |
| waifu2x | 無料、MITライセンス | クラウドとブラウザ内デモ | アニメ調のイラスト、写真にも対応 |
Topaz Gigapixelには、ファイルがパソコンの外に出ない無制限のローカルレンダリングと、ハードウェアの負担を減らす無制限のクラウドレンダリングが含まれます。Personalプランで個人利用と商用利用が認められるのは、年間売上100万米ドル未満の組織だけです。これはUpscayl Desktopのモデルごとのルールとは種類の異なる制限です。
waifu2xは、深層畳み込みニューラルネットワークを使ったアニメ調イラスト向けの画像超解像ツールで、写真にも対応しています。
Upscayl Desktopは無料でオープンソースです。費用がかかるのはMac App Store版とUpscayl Cloudだけで、クラウドは10クレジットのトライアル後、画像1枚につき1クレジットを消費します。
公式にはできません。デスクトップアプリにはVulkan互換GPUが必要です。WindowsとLinuxには低速なコミュニティの回避策があり、Upscayl Cloudがサポートされた代替手段です。
デスクトップアプリで商用利用が認められているのは、General PhotoとDigital Artのモデルだけです。Upscayl Cloudはモデルの商用利用を認めています。
いいえ。Upscaylはデスクトップのユーザーデータで学習しないとしており、クラウドのプライバシーポリシーもアップロード画像をAIの学習から除外しています。
一度に最大20枚までアップロードでき、1枚あたりの最大ファイルサイズは50 MBです。解像度の上限はプランによって異なります。