RoboflowはWebベースのコンピュータビジョンプラットフォームで、画像・動画のアップロードとラベル付けから学習、クラウドやエッジ機器での実行までを一か所で扱います。ホームページは「物理世界を見て理解するAI」、アイデアから本番までのエンドツーエンド基盤と紹介しています。
Brad DwyerとJoseph Nelsonは2019年の拡張現実プロジェクトで画像アノテーションとモデル評価の手間を痛感し、Y Combinator S20を経て2020年にRoboflowを公開しました。2021年1月に210万ドルのシードラウンドを発表し、2024年11月にはGVが主導しCraft VenturesとY Combinatorが参加した4,000万ドルのシリーズBを調達しています。
サイトは100万人超のエンジニアと16,000超の組織が利用しているとしますが、いずれもベンダー自身の数字です。
無料のPublicプランでは、データセットとモデルは非公開になりません。同社の公開データセット・学習済みモデルのカタログであるRoboflow Universeに掲載され、非公開データは有料のCoreプランから。
標準の画像アノテーションツールはRoboflow Annotateで、アップロードは一般的な形式に対応します。
学習はホスト型GPUで行い、ダッシュボードかHTTP APIから始めます。方式はRoboflow Custom Trainとニューラルアーキテクチャ探索(NAS)の2つで、最初のアノテーションを承認するとRoboflow Instant Modelが自動学習され、自動ラベル付けやデプロイにすぐ使えます。物体検出ではRF-DETRが最も高精度とされ、COCOのチェックポイント、スター付きのUniverseプロジェクト、以前のモデルから学習できます。
開始前に想定時間とクレジット消費が表示され、従量課金のプランではクレジット上限を設定でき、到達すると学習が止まり重みは保持されます。多くは24時間以内に完了。
Workflowsでは複数のモデルをつなぎ、独自ロジックを加えて既存パイプラインに組み込めます。同じモデルやワークフローの実行方法は4通りです。
Roboflowはホスト型とは別にオープンソースプロジェクトを公開し、ライセンスはそれぞれ異なります。
PML 1.0はプラットフォームと結びつき、良好な状態のプランを持つ間だけ使え、使用量トラッキングの回避も禁止です。また、RoboflowのプランにはYOLOv8、YOLO11、YOLOv12、YOLO26など本来AGPL-3.0やGPL-3.0のモデルの商用ライセンスが含まれますが、プランが対象とするデプロイ方法に限られ、プランを維持する間だけ有効です。YOLOv7とYOLOv9のライセンスは提供されません。
Universeはプラットフォームの公開部分で、データセットの検索・フォークや学習済みモデルのデプロイができます。ページには175k+の学習済みモデルが載るものの、データセット数は750k+、575,000+、オープンソースページでは200k+と一致していません。
Roboflow Rapidは、短い動画か数枚の画像から約5分で物体検出APIを作る近道です。
顧客事例は産業分野が中心です。
2024年11月の独立系経済報道は、Pellaがこのプラットフォームで製品の欠陥を検査し、RivianがRoboflowで品質管理を行っていると補足しています。
データ・学習・デプロイを一か所にまとめたく、データの公開か有料プランを受け入れられるチームに向いています。
向いていないケース:
RoboflowはWebアプリとAPIで使い、学習済みモデルはRoboflowのクラウドでも自前の機器でも動かせます。
Roboflowの料金はプラン料金+クレジットで、クレジットは保存・ラベル付け・学習・デプロイで消費され、米ドルで表示・請求されます。年額表示ではCoreカードが月$79を示し、$99は取り消し線付きです。静的データはCoreの月額基本価格を$99、年額を$79とし、月額表示は月払いで月$99です。
| プラン | 価格 | 含まれるクレジット | ユーザー数 | データとモデル |
|---|---|---|---|---|
| Public | 無料、クレジットカード不要 | 月15クレジット | 2 | Roboflow Universeでオープンソース |
| Core | 年払いで月$79、月払いで月$99 | 月30クレジットから、下記の段階を参照 | 3 | ワークスペース内で非公開 |
| Enterprise | 個別見積もり、営業に問い合わせ | 個別 | 個別 | ワークスペース内で非公開 |
Coreカードのクレジット選択肢には、追加料金なしの月30クレジット(年360)と、年払いで月+$120、+$280、+$590となる月50・100・200クレジット(月払いでは+$130、+$300、+$630)があります。初期表示は月50クレジットで、基本価格がどの段階を含むかはページに書かれていません。追加の前払いクレジットは$4から、FlexクレジットはPublicとCoreで$6です。Publicのワークスペースは画像250,000枚・プロジェクト10件が上限で、Coreはプロジェクト20件、保存容量は従量課金で上限なしです。
1クレジットでできること:
| リソース | 1クレジットの価値 |
|---|---|
| 画像の保存 | 5,000枚、月単位で算定 |
| アップロード | 10,000枚 |
| 自動ラベル付け | AIラベル付け画像1,000枚 |
| 対話型AIラベル付け | AIラベル付け画像100枚 |
| GPUでのモデル学習 | 30分 |
| 専用デプロイ | GPUで1時間、またはCPUで4時間 |
Serverless Cloud APIは画像単位の課金で、分類モデルは1,000枚あたり0.0625クレジット、Segment Anythingは1,000枚あたり0.5クレジットです。
消費順は含まれる分、前払い分、Flexです。年額プランは含まれるクレジットを最初にまとめて受け取り、年度末の残りは失効し、月額分も繰り越されません。前払いクレジットは失効しません。Flex課金は初期状態で有効で、既定の月$100の上限は変更でき、使用量は整数に切り捨てられます。無料プランでクレジットが尽きると、月次リセットか前払い購入まで多くの機能が使えなくなります。
新規登録者の多くは、$60相当のクレジット付き14日間プレミアムトライアルが自動で始まり、期間中は前払いクレジットの購入とモデル重みのダウンロードができません。終了後、ワークスペースはサンドボックス状態になり、データセットは明示的に同意した場合のみ公開されます。有料プランは解約後も請求期間の終わりまで使え、日割り返金はありません。
ベンダー自身によるRoboflowのデプロイガイドは他のスタックと比べ、Edge Impulseはマイコンに比類なく強い一方で動画や新しいモデルには向きにくく、NVIDIA DeepStreamは高度に最適化された動画パイプラインだが学習コストが高くオープンソースではない、と説明しています。
ラベル付けだけなら、よく参照されるオープンソースツールは2つです。
学習面では、Ultralytics YOLOライブラリはAGPL-3.0で、Ultralyticsは商用向けのEnterprise Licenseを別途販売する一方、Roboflowのプランは対応するYOLOバージョンの商用ライセンスを含みます。違いは、Roboflowがラベル付け・学習・ホスティングを一つのクレジット計量にまとめ、オープンソースツールではインフラを自分で管理する点です。一部のAIツールディレクトリには、現在の料金ページにないBasicやGrowthといったプラン名が残っています。
RoboflowはSOC2 Type 2の要件に準拠し、通信中と保存時のデータを暗号化し、BAAを締結できるHIPAA準拠のインフラを提供するとしています。ドキュメントは、著作権のある画像、非公開データ、NSFW、個人を特定できる情報をUniverseに公開しないよう警告しています。
いいえ。無料のPublicプランはデータセットとモデルをRoboflow Universeに掲載し、研究プランも同様です。非公開データはCoreかトライアルからで、トライアル終了時も明示的な同意なしにデータは公開されません。
有料プランなら可能で、Publicプランは内部・非商用利用に限られます。有料プランには本来AGPL-3.0のYOLOモデルの商用ライセンスがプランのデプロイ方法の範囲で含まれ、ApacheライセンスのRF-DETRのサイズには追加ライセンスが要りません。
ワークスペースはデータを非公開に保つサンドボックス状態になりますが、プランの再購入かプロジェクトのPublicプランへの移行しかできません。残った含まれるクレジットは失効し、未使用の前払いクレジットはアカウントに残ります。