モルダブル(英語名Moldable)はmacOS向けのデスクトップアプリで、Mac上で個人用アプリを作り、会話で作り替え、iPhoneへライブ配信できます。AIの出力をチャットの返答やクラウドのWebプロジェクトで終わらせず、メールクライアント、会議レコーダー、Postgresブラウザ、植物の記録のような、使いながら変えていける小さなローカルアプリにします。
運営はペンシルベニア州の有限責任会社Desiderata LLCで、規約はモルダブルをローカルファーストのデスクトップアプリと定義し、アカウント、Moldable Driveの同期、Moldable Artifactsなどのホスト型サービスを任意としています。無関係の開発者ツールがプログラミング環境を「Moldable Development」と呼ぶ例もありますが、本ページはMac向け個人ソフトウェアアプリのみを扱います。
トレードオフは、現在無料でアプリ、コード、ワークスペースデータが手元に残る一方、macOS専用で、iPhone利用はMacのオンラインが前提、ホスト型機能の一部はまだベータか実験段階という点です。
AIアプリビルダーとしてのモルダブルは四層構成です。インストールできるアプリ、アプリを編集・作成する会話、代わりにアプリを使う任意のボット、共有と同期のための任意のホスト型サービスです。ローカルアプリだけで、ボット、Relay、Driveを一切使わないこともできます。
入れたアプリは固定されていません。画面や作業の流れを変えるよう頼むことも、個人用ツールから一度きりのユーティリティまで新しいものを説明することもできます。コーディングの知識は不要で、欲しいアプリや変更を普段の言葉で伝えればモルダブルが形にします。コードを書く人には、生成アプリはすべて開いて手を加えられる本物のローカルソースで、閉じたノーコードのキャンバスより個人向けソフトウェア工房に近い存在です。
アプリ同士も連携します。各アプリが権限付きAPIを公開しているので、チャット、自動化、ボットが複数アプリを同時にまたいで動き、AIモデルもユーザーが選べます。
アプリは直接使う個人ソフトウェア、ボットは複数のアプリを組み合わせる任意の役割です。必要なアプリがなければ先に作るか作り替えます。
Browser Useは、普段のブラウザとは別の、Mac上でワークスペースごとに分離されたブラウザプロファイルをボットに与えます。リモートのクラウドデスクトップではありません。プラグインはAgentMail、Granola、iMessageなどの機能を追加し、スキルは再利用できる手順を教えます。スキルは音声の文字起こし、PDF処理、API連携などの複雑な作業を担い、一部は標準搭載です。
Artifactsアプリは会話を、HTML、CSS、JavaScriptで作るスクロール型Webページか、モーションと任意のアプリ的ランタイムを備えた16:9のスライドデッキに変えます。公開まではローカルデータにすぎず、ワンクリックで一覧に載らない公開のMoldable Artifactsリンクが作られ、再公開、公開停止、バージョン履歴に対応します。
Driveはアプリのコードとワークスペースのデータを対象にした任意のバックアップ・同期サービスで、インストール済みアプリとボットが作ったアプリ、アプリデータ、設定、会話履歴、選んだフォルダを扱います。シークレット、ログ、キャッシュ、依存関係、生成ファイルは除外され、競合時は作業を捨てずに両方のバージョンを残し、新しいMacで環境を復元できます。
製品の設計どおり、まずローカルで使い、必要になってからホスト型機能を有効にします。
公式ガイドは、使ったプロンプト付きの再現可能な例です。特に具体的なのは次です。
共通点は成果物が一度きりの答えでなく使い続ける道具であることで、繰り返す個人作業にチャットアシスタントでなくモルダブルを選ぶ最大の理由です。
モルダブルは小さな道具を自分のものにして調整し続けたい人向けで、ハードウェア、年齢、ホスティングの要件が合わなければ向きません。
向いている人:
向いていない人:
iPhoneとの接続はRelay経由です。アプリ、データ、エージェント作業はMac上で動き続け、両端末とも外向きに接続するため、ポート開放、ルーター設定、VPNは不要です。ペアリング用QRコードは一度しか使えません。
2026年9月21日時点で、公開GitHub組織のリポジトリはapps、skills、aivaultの三つだけで、デスクトップアプリのソースは含まれません。appsリポジトリには2026年9月16日にもリリースコミットがありました。
モルダブルには現在有料プランがありません。規約は有料サービスを提供していないと明記し、サイトはChatGPTのサブスクリプションがあればモルダブルとそのアプリが無料だと説明しています。
| 構成要素 | 現在の費用 | 知っておくこと |
|---|---|---|
| デスクトップアプリ | 無料 | Moldableアカウントなしでローカル利用可 |
| 公式アプリ | 無料でインストール | ソース公開、継続的に更新 |
| AIの利用 | 利用するAIプロバイダー経由 | ChatGPTのサブスクリプションがあれば無料、他のプロバイダーは各社の規約に従う |
| Moldable Drive | 1 GB無料から | 任意、ベータ |
| Relay(iPhone) | 価格表示なし | 任意、Macがオンラインである必要あり |
「無料」はモルダブル自体の話で、その下のAIは含みません。ChatGPT接続にはOpenAIのプラン資格とサービス上限が適用されます。
将来有料プランを出す場合、規約は購入画面で価格、請求期間、上限、更新条件、解約方法、返金ポリシーを事前に示すよう求め、明示的な同意なしに無料のSyncが有料に切り替わることはありません。事前に同意しない限り、ストレージの超過料金も請求されません。
ある独立系AIツールディレクトリは、モルダブルを三系統と比べています。一つ目はLovable、Bolt.new、v0のようなクラウドネイティブのビルダー、二つ目はCursorやWindsurfのようなAIコードエディタ、三つ目はOpenWebUIやLM StudioのようなローカルLLMのチャット画面です。
これらの比較は独立テストでなくベンダーの説明とディレクトリ一件によるもので、測定差ではなく位置づけを示します。
Syncは任意でベータ段階にあり、規約は独立したバックアップの代わりにならないと明言しています。同期コンテンツは転送時・保存時ともサーバー管理型の暗号化で保護されますが、エンドツーエンド暗号化ではなく、規約はシークレットや規制対象データに使うべきでないとしています。ストレージ上限に達すると、一部の新規ファイルは作成した端末にだけ残ることがあります。
現時点ではそうです。ChatGPTのサブスクがあればアプリと公式アプリは無料、Driveは1 GB無料から始まり、有料サービスもありません。
不要です。欲しいアプリや変更を普段の言葉で説明すればよく、コードを書く人なら生成アプリを編集可能なローカルソースとして扱えます。
使えません。アプリとエージェントの作業はMacで動き、iPhoneはエンドツーエンド暗号化のRelay接続でアクセスします。
使えます。ローカル機能はMoldableアカウントなしで動き、ChatGPTの接続はOpenAIを使う機能を選んだときだけ必要です。
一部はそうです。公式アプリはFSL-1.1-ALv2でソース公開され、各リリースの2年後にApache 2.0へ移行しますが、デスクトップアプリのソースは公開組織にありません。