Attioは、Attio Limitedが開発するWebベースのCRM(顧客関係管理)プラットフォームで、同社は連絡先住所としてロンドンのオフィスを記載しています。ベンダーはAttioを「パイプラインを築き、商談を前進させ、アカウントを成長させ続ける24時間稼働のCRM」と位置づけており、AIエージェントがリードを調査し、フォローアップメールの下書きを作り、リスクがありそうなアカウントにフラグを立てます。
エージェント機能の土台にあるAttio CRMは、人、企業、商談、そしてチームが定義するあらゆるカスタムオブジェクトを格納する構成可能なデータベースで、接続した受信トレイ、カレンダー、通話録音、その他のツールからデータが流れ込みます。AIの利用、ワークフローの実行、一部の自動化は月間クレジット枠から消費されるため、実際のコストはシート数とAI機能をどれだけ使うかで決まります。
2025年8月のテクノロジーニュースの報道は、AttioをGV主導で5,200万ドルのシリーズBを調達し、累計調達額が1億1,600万ドルに達したロンドン拠点のCRMスタートアップと紹介しました。ホームページには「30,000社以上の顧客に信頼されている」とありますが、この数字は同社自身の主張です。
Attioはデータを、スプレッドシートの表のように機能するオブジェクトとして整理します。標準オブジェクトは5つあり、PeopleとCompaniesはデフォルトで有効、Deals、Workspaces、Usersはワークスペース設定から有効化できます。標準オブジェクトが業務に合わない場合、チームはカスタムオブジェクトを作成できます(例:B2B SaaS企業のSubscriptionsオブジェクト)。ワークスペースに保持できるオブジェクト数とレコード数はプランによって異なります(「価格」を参照)。
メールとカレンダーの接続は任意ですが、同期するとAttioはそこに含まれる連絡先からリアルタイムのデータベースを構築します。各プランには、ユーザーごとに同期できるメールボックス数と、ワークスペースが送信できるメール量の上限があります。
AI CRMとして、Attioはアシスタントとエージェントを同じレコードの上に構築しています。Ask AttioはCRMデータについて質問に答え、操作を実行し、エージェントはワークフローの中で動作できます(Web調査エージェント、カスタムエージェント、AIブロック)。これらはすべてクレジットで計量され、クレジットは2種類あります。ワークスペースクレジットは全員が共有してすべてのAI機能とワークフローに使い、シートクレジットは各メンバーがAsk Attioのために個人で使います。
メンバーがAsk Attioを使うと、まずシートクレジットが消費され、管理者がその設定を無効にしていなければ、以降はワークスペースクレジットから消費されます。1回のプロンプトのクレジット消費は、クエリの複雑さ、関係するCRMデータの量、選択したモデル、Web調査を使うかどうかで変わります。Attio自身の例では、Autoモデルで「次の会議の準備をして」は10〜20クレジットです。
ワークフローの課金はより予測しやすく、ワークフローで実際に実行された経路だけがクレジットを消費します。Attioの計算例では、トリガーとループブロックは0クレジット、ループ内のレコード更新ステップは1回ごとに1クレジットなので、コストは処理するレコード数に比例して増えます。メールシーケンスがクレジットを使うのはワークフロー内で実行される場合だけです(例:シーケンス登録ブロック経由)。
通話録音はProとEnterpriseプランで利用できます。AttioのレコーダーはZoom、Google Meet、Microsoft Teamsの通話に参加し、入室が許可された後は、どの参加者も会議チャットに「@Attio leave」などのメッセージを入力してレコーダーを退出させられます。録音、文字起こし、生成されたインサイトは関連するレコードに表示されます。
Attio APIはAPI全体に対して、読み取りは毎秒100リクエスト、書き込みは毎秒25リクエストのレート制限を設けています。インシデント発生時には一時的に制限が引き下げられることがあり、制限を超えたリクエストにはRetry-Afterヘッダー付きのHTTP 429レスポンスが返ります。List recordsとList entriesのエンドポイントにはスコアベースの制限が追加され、各クエリに複雑度スコアが付き、すべてのアプリとトークンのスコアが10秒のスライディングウィンドウで合算されます。
AIアシスタント向けに、Attioはホスト型MCPサーバーを運営し、APIキーではなくAttioログインを使うOAuthで接続します。Claude、ChatGPT、CursorなどのMCPクライアントで使え、読み取り操作は自動承認、書き込み操作はユーザーに確認を求めます。
CSVインポートは全プランで利用できます。管理者はインポートでき、メンバーも対象のオブジェクトやリストへのアクセス権があれば可能です。各ファイルは次の上限を満たす必要があります。
Attioは、人ならメールアドレス、企業ならドメインといった一意の属性で行を既存レコードと照合します。インポートのプレビューはあくまで推定です。Attioは行を既存レコードとは比較しますが、行同士は比較しないため、複数の行に現れる新規レコードはプレビューで複数回表示され、インポート実行時に1件へ統合されます。
CRMデータ移行について、AttioはImport2を利用しています。Import2はAttioユーザーには無料の移行サービスで、Plus、Pro、Enterpriseプランの管理者が利用できます。Import2は対応CRMから企業、人、商談、カスタムオブジェクト、メモ、タスク、ファイルを移行でき、対応CRMにはHubSpot CRM、Salesforce、Pipedrive、Zoho CRM、MS Dynamicsが含まれます。Import2が対応していないソースは、代わりにCSVインポートかAPIを使います。
一部のソースシステムには抜けがあります。SalesforceからはImport2でContacts、Accounts、Leads、Opportunitiesを移行できますが、Casesは現在移行できません。通話録音は、どのソースでもImport2サービスの対象外です。
ワークスペースのバックアップはCSVファイルをまとめたzipで、リスト、企業、人、商談、カスタムオブジェクト、ファイル、メモ、タスク、コメント、通話録音のメタデータを含みます。メールはエクスポートできず、会議と通話録音はAPI経由で取得する必要があります。
Attioが公開している例は、一般的な連絡先管理よりも収益チームに焦点を当てています。
Attioのプラン説明は、チームの規模と管理上のニーズにかなり直接的に対応しています。
下位プランでAIアシスタントを多用する予定のチームには適合度が下がります。Freeのシートクレジットはユーザーあたり月100からだからです。セルフホストが必要なチームも同様です。料金ページの4つのプランにセルフホスト版はありません。
Attioは主にブラウザで使うWebアプリケーションで、iOSとAndroidのアプリでは外出先でもレコード、リスト項目、メモ、タスク、コメント、メールへのアクセス、通話録音を扱えます。ダウンロードページには次のものも掲載されています。
モバイルの動作要件は公式の情報源によって異なります。ヘルプセンターは、アプリにはAndroid 13以降またはiOS 26以降が必要としています。一方、App Storeの掲載情報では最低要件がiOS 16.4です。2026年9月28日時点の取得結果では、米国App Storeの掲載情報の平均評価は5点満点中3.57でした。この平均は28件の評価に基づいています。
ネイティブアプリ以外にも、AttioはClaude、Slack、Clay、Linear、Notionなどのツールと連携し、ネイティブ連携のないシステムはAPIでカバーできます。
Attioの料金は米ドル建てのシート単位です。Plusは年払いでユーザーあたり月$35、月払いで$44、Proは$79または$99です。料金ページは年払いの価格を既定で表示し、トグルを切り替えると月払いの価格が表示されます。
| プラン | 月払い | 年払い | シート | オブジェクト | レコード | ユーザーあたり月間シートクレジット | 月間ワークスペースクレジット |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | $0 | 最大3 | 最大3 | 50,000 | 100 | 250 |
| Plus | $44 | $35 | 最大10 | 最大5 | 250,000 | 500 | 1,500 |
| Pro | $99 | $79 | 無制限 | 最大12 | 1,000,000 | 1,000 | 10,000 |
| Enterprise | 記載なし | 個別見積もり、年間請求 | 無制限 | 無制限 | 個別設定 | 2,500 | 個別設定 |
年払いの料金には、PlusとProに適用される20%割引が反映されています。新しいワークスペースはProの14日間無料トライアルから始まり、終了後は管理者がFreeを含むどのプランでも継続できます。
表にないクレジットと請求のルールは次のとおりです。
料金ページのシートに関する記載は完全には一致していません。FAQではFreeプランを3人未満のチーム向けと説明し、Plusのシート数は無制限としていますが、プランカードと比較表ではFreeが最大3シート、Plusが最大10シートとなっています。
第三者の比較記事で繰り返し挙がる代替ツールは2つあり、それぞれAttioのモデルに対する異なる懸念に応えます。
AttioのAIポリシーでは、Attioは顧客データで自社モデルを学習させず、第三者のAIプロバイダーがそのデータでモデルを学習させることも認めないとしています。同じポリシーには、AttioがGoogle、OpenAI、Anthropicなどのプロバイダーの第三者モデルを使う場合があり、それらがメタデータを含む顧客データを処理する可能性があるとも書かれています。これらのプロバイダーの対応地域外にいるユーザーは、AI機能を使えない場合があります。Attioはまた、自社サービスは法的効果またはそれに類する重大な影響を持つAIによる自動化された意思決定や、EU AI法における「高リスク」の目的を意図したものではないとしています。データ処理補遺によると、プラットフォームはGoogle Cloud Platform上でホストされています。
あります。Freeプランは$0で、最大3シート、3オブジェクト、50,000レコードまで使え、月250のワークスペースクレジットが付きます。新しいワークスペースにはProプランの14日間トライアルもあります。
はい。Plus、Pro、Enterpriseでは無料の移行サービスImport2で移せ、両方に対応しています。SalesforceのCasesと通話録音は移行されず、対応外のツールのデータはCSVインポートかAPIで取り込めます。
AttioのAIポリシーでは、顧客データで自社モデルを学習させず、第三者のAIプロバイダーにも学習させないとしていますが、それらのプロバイダーがAI機能を動かすためにデータを処理する場合はあります。
API全体で毎秒100件の読み取りリクエストと25件の書き込みリクエストで、List recordsとList entriesのエンドポイントにはスコアベースの制限が追加されます。
はい。レコード、メモ、タスク、通話録音を扱えるiOSとAndroidのアプリがあり、ヘルプセンターは要件としてAndroid 13以降とiOS 26以降を挙げています。